menu

倫理綱領

倫理綱領

はじめに

 

日野療護園は1980年代の福祉改革の波の中で誕生しました。
入居者支援の基本的考え方は、入居者一人一人を生活の主体ととらえ、同性介助や個室の確保などを保証し、「自らの人生を自らで構築する」ためのエンパワメントを引き出すことに主眼を置き展開してきました。
2006年の障害者自立支援法の施行に伴い、日野療護園は2010年4月より障害者自立支援法の新事業体系に移行し生活介護・施設入所支援・短期入所事業を展開しています。
今後ますます地域福祉ニーズが高まる中、地域の拠点としての機能を強化するとともに、ソーシャルインクルージョン(社会的包摂)やアドボカシー(代弁機能)という視点に立ち、入居者支援を展開する必要があります。

私たちは「入居者支援の基本と業務のガイドライン」を業務の指針としてまいりましたが、社会的動向や度重なる制度変更に迅速に対応するために、ここに「日野療護園倫理綱領」を策定し、サービス提供の指針とします。また「業務のガイドライン」についても新事業体系に即したものとなるよう、改定をします。

倫理綱領


  1. 職員は、入居者の生命を尊び、入居者が健やかで快適な生活ができるように支援しなければならない。
  2. 職員は入居者個々の生活習慣、価値観を尊重しなければならない。
  3. 職員は入居者のプライバシー保護に努めなければならない。
    個人情報の利用にあたっては「日野療護園 個人情報保護方針」に則り、その範囲での利用に限るものとする。
  4. 職員は入居者が「自己選択」できるよう積極的な情報提供と説明に務め「自己決定」を尊重しなければならない。
    「自己選択」「自己決定」が困難な入居者には、積極的に支援を展開し、アドボカシー(代弁)に努めなければならない。
  5. 職員は、入居者の自立への意欲を尊重し、取り組みを支援しなければならない。
  6. 職員は、入居者とともに、入居者が市民としての生活が送れるよう地域とのつながりを大切にしなければならない。
  7. 職員は、入居者を支える人々との相互理解を図り、連携に務めなければならない。
  8. 職員は、専門的役割を認識し、職員相互のチームワークと自己研鑽により、支援の質の向上に努めなければならない 。

業務のガイドライン

起床

起床時間

利用者の意思を尊重した時間を設定する。

健康状態の確認

利用者に応じて、睡眠時間や体調を確認する。
利用者に応じて、検温や血圧測定を行う。

安全な起床の確保

利用者に応じて、睡眠時間や体調を確認する。
利用者に応じて、検温や血圧測定を行う。

着脱衣

プライバシーの尊重

居室や更衣室、脱衣室などのプライバシーが守れる場所で着脱衣を行う。

利用者の状況に合わせた介助

利用者が自力でできる部分を見守るようにして、そのペースを尊重して介助する。
自力でできる部分が広がるように促す。 利用者の体調や、外気温に応じて着衣の選択を勧める。

着脱衣の好みの反映

利用者の意向に添った着衣を選択する。
利用者に応じて、年齢・性別・好み等に配慮して着衣の選択を勧める。

室温の調節

着脱する部屋の室温に留意し、必要に応じてエアコンの設定をする

歯磨き・洗面・整容

歯磨き

腔内の清潔を保持し、歯周疾患等の予防のため、歯磨きを勧める。
要望に応じて、磨き残しが無いよう適切に歯磨きを行う。

洗面

要望に応じて、洗顔料などを用いて洗面を行う。
洗面ができない、あるいは、姿勢を保持できない利用者に対しては清拭で対応する。

整容

要望に応じて、整髪料を使用するなど髪型を整える。
要望に応じて、化粧や装身具を身につけたり、ひげを剃る等身だしなみを整える。

食事

雰囲気づくり

会話を楽しむなど、なごやかな雰囲気で摂れるようにする 。

好みの尊重

盛りつけや介助方法については個々の要望に沿って行う。

安全で快適な介助

咀嚼や嚥下の状況に応じて、刻み食・ミキサー食など食べやすい形態の食事を提供する。
自力で食事が摂れる利用者に対しても、誤嚥等無いように気を配る。
手洗い、手袋・エプロンの使用を励行し、衛生面に配慮する。

排泄

プライバシーの尊重

プライバシーが守れる場所で、着脱・排泄ができるように介助する。
失禁した際は小さな声で誘導する等配慮し、早急に対応する 。

快適な介助

介助の要請には最優先の対応事項とし、迅速に対応する。
利用者に応じて、途中の見回りやマッサージを行う。
必要な用品の事前のセットや、換気、室温、採光などに配慮する。

健康管理

利用者に応じて、便や尿の状態等で、体調の確認を行い、必要があれば看護師に連絡する。
利用者に応じて、排泄記録をとり、便秘など健康状態の把握を行う。

衛生管理

オムツ交換時に清拭を行う。
失禁時は、速やかに対応し、清拭やシャワー浴を行う。

入浴

プライバシーの尊重

出入り口のドアやカーテンを閉めるなどの配慮をする。

清潔の確保

入浴できない際は、要望に応じて、清拭・シャワー浴・足浴などを行う。
入浴後に、要望に応じて、爪切り・耳掃除などを行う。
利用者に応じて、洗い残しの無いよう洗髪・洗体する。

健康管理

入浴時に外傷など健康状態を把握し、必要に応じて看護師に連絡する。
湯冷めしないよう手際よく介助し、また、浴後の服装に留意する。

快適な介助

会話を楽しむなどリラックスできる雰囲気を作る。
お湯をかける際には、適温であることを確認する。
利用者に応じて、シャワーチェア等福祉機器を利用する。

安全確保

常に室内の整理整頓に心がけ、滑ったりつまずいたりしないよう配慮する。
浴槽に入っている利用者を常に視野に入れる、発作への配慮をするなど安全確保を図る。

移動・移乗

快適な介助

移動・移乗の方法については、意向を確認し、始動前に声をかけるなど快適な介助を図る。

安全確保

体調・障害状況や周囲の状況を把握し、転倒や転落等安全に注意して行う。

ホイスト(リフト)の操作

操作方法を確実に理解し、事前に作動状況を確認する。
移動の際は、声をかける、吊り具に手を添えるなど、利用者に不安を与えないよう細心の注意をはらって行う。

車椅子の操作

車種に応じ、ブレーキの位置・「転倒防止装置」の脱着など操作方法を確認する。
利用者に応じて、空気圧や、バッテリーのチェックなど点検を行い、安全確保に努める。
安全運転を促し、整備や車椅子保険への加入を勧める。

起床・夜間

就床準備

就床時間は、要望に応じて対応する。
利用者に応じて、眠そうな利用者には、就床を勧めるなど生活のリズムを整えられるように促す。
利用者に応じて、リラックスできる時間を設ける配慮する。
利用者に応じて、居室の照明を工夫するなど落ち着いた雰囲気に心がける。

快適な睡眠

利用者に応じて、トイレ誘導を行う。
利用者に応じて、見回りを行い、寝具や、室温に配慮する。
ドアの開閉などは静かに行い、物音に配慮する。

安全確保

巡回に加えて、居室からの声や物音に随時注意し、必要に応じて対応する。
利用者に応じて、ベッドからの転倒防止に配慮する。

社会参加・日中の活動

社会参加

利用者の社会参加を促進するため、地域の社会資源の情報などの選択肢を示して支援する。
地域の催し物や行事の情報提供に努め、希望者に対しては参加等の要望に対応できるように努める。
有料介助者や、ボランティアとの結びつきを促進し、個々の要望に対応できるように努める。
要望を出しづらい利用者に対しては、利用者のストレングス(強み)に着目し、アドボカシー(代弁)に配慮する。

外出

外出先・外食の内容など要望を尊重する。
買い物等による金銭の出し入れについては、利用者の目の前で行い、確認を取るようにする。
「健康カード」を携帯するよう促すとともに、緊急時は、迅速に園に連絡をするようにする。
単独の外出については、事前に行き先・帰園時間等の予定を把握するようにする。

日中の活動

活動内容への希望を定期的に把握し、見直しを行う。
利用者の娯楽やスポーツ活動への要望を尊重し、クラブ活動・行事・リクレーションを企画する。
新聞・雑誌など利用者の娯楽や社会的教養への要望に対応する。
利用者の自主活動や、自主活動グループの意向に基づき、自主活動の運営・活動・活動への介助などの支援を行う。
日中の活動場面へのボランティアの協力を得るように努める。
日中の活動場面での安全確保のため、参加者の所在の確認とともに、危険な器具を使用する際は、職員が付き添うように配慮する。

コミュニケーション

コミュニケーションの確保

利用者の伝えたいことを最後まで聴き取ろうとする姿勢の保持に努める。
コミュニケーション手段については、機器の設置など利用者に応じた方法を工夫する。

医療

健康管理

「健康カード」や定期健康診断により、日常的に情報提供に努め、健康の自己管理を促す。
医療的管理を優先することで利用者の生活習慣や、価値観を損なわないように努める。
医療処置や、受診の支援は速やかに行う。
利用者に応じて、日常的にバイタルのチェックなど体調の把握に努める。
感染症マニュアルに基づいて、感染症の予防に努め、罹患した利用者には適切に対応する。
インフルエンザの予防対策に努める。

インフォームドコンセント

診療方針や、服薬説明については、利用者が納得できるように丁寧に説明する。

与薬

職員の管理が必要な利用者に対しては、声出し確認をするなど誤投薬の防止に万全を期すようにする。

リハビリーテーション

利用者に応じて、PTとの相談の機会を設け、参加を促す。
PTによる「機能訓練個別プログラム」に基づき、機能維持を図れるよう努める。

その他

地域支援

短期入所利用者に対しては地域で生活が継続できるよう情報の提供などに努める。
短期入所利用者への対応は「お客様」であることを常に意識し、よりきめ細かいサービスの提供に努める

プライバシーの尊重

居室に入るときは、ノックをし、入室の許可を得る。
利用者宛の郵便物は承諾や依頼を得て開封する。
利用者の財布や小遣い帳は、依頼を受けて開けたり、記帳する。
利用者の話を他の利用者のいるところでしない。
見学者などには、利用者の同意が得られない限り入室できない旨を伝えるなど、プライバシーの配慮について協力を要請する。
工事や、点検で居室内に入る時には、利用者に事前に承諾を求める

飲酒・喫煙

飲酒は、他の利用者に迷惑にならないよう促す。
喫煙は、指定の喫煙場所で吸うようにし、防火の観点 から注意を促す。